2013/07/29 a man with big flower broach

 

昨日は、モデルを引き受けてくださった男性のおうちで撮影をしました。

彼はakiちゃんの古くからの友達で、数年前まで素敵な本屋さんをされていました。

わたしも、何度もそのお店に行ったことがあるので、

akiちゃんとすれ違ったこともあったのかもしれません。

わたしは、お会いするのは、5年ぶりくらいでしたが

気楽に来てねと言ってくださり、

おいしい手料理まで用意してくれていて、

撮影に行っているのか、もてなされに行っているのか、見失いそうに。

 

彼のイメージで、akiちゃんが作った大きな花のブローチをつけてもらって。

あらかじめ、考えていた、撮りたいシチュエーションのひとつ、

手紙を書いているシーンを撮りたいとお願いしたところ、

格好良すぎる書斎の

選び抜かれた文房具や雑貨の配置されたデスクの上に、

便箋は持ってないからと白紙を一枚。

素敵な海外のアンティークだと思われるスタンプをばんっと押して、

手紙書くときはこれを使うんだ、と言って取り出した万年筆で、

英文をさらさらと・・・

ポストカードならあるよ、と、デスクの下のBOXから美しいカードを何枚も選んで、

無造作に並べ。

映画のワンシーンのような光景だったけれど、

彼にとっては、単なる日常の一コマでしかないのでしょう。

 

撮影に使おうと持っていった小物類もMIXしていたり、

お願いしたシチュエーションを撮っているはずなのに、

だんだん、どこまでが作り物の世界なのか見失い始め、

スナップなのか、作り物なのか分からなくなってきた、と呟くわたしに、

「スナップだよ。だって、今全然撮られてるって気がしないから」

と言っていたのが印象に残りました。

 

DMのデザインやタイトルについての意見もお聞きすることに。

私たちの考えていたタイトルについて、いいと思うけれど、DM予定の写真とは全くマッチしないよねと

自分でも思っていたことをはっきり言われ、またふりだしに。

 

最終的には、タイトル、デザインともに決定はしました。

いかに多くの人の手にとってもらえるかに尽きるので、

タイトルも、言葉の響きや、意味へのこだわりだけではなくて、

ロゴとしてのVISUALや、インパクトも本当に大事だなと改めて考えさせられました。

途中、少しはかないイメージに流れそうになった時は、

人を幸せにするものじゃないと意味がないとはっきり言ってくれたし。

女々しい雰囲気のDMにはしたくなかったので

迷いのない強さを加えられてよかったのだと思います。

 

わたしとakiちゃんが展示するということは、、

表現したいイメージや、作っているもの、届けたい人や想い、

すべて複雑すぎるくらい複雑で

ぐっちゃぐちゃなのだから、

DMまで分かりづらくしない方がいいと言われ、納得しました。

 

暗くなりかけた部屋の中、彼が、akiちゃんの作った

アクセサリーをひとつひとつ指でつまみあげながら、

ほんっとセクシーだよな・・・とか、どこどこの女にプレゼントしたいとか、

裸体につけたいとか、もっと際どいコメントを次々に言っている場面は、

アクセサリーと同じく、

ぎらぎらしているのに、どこか上品で、男性の家に来た甲斐があると思いました。

 

3人でラーメン屋に行ってから、帰宅し、撮った写真を見てみたら、

思いのほかハードな印象のものが少なく、優しさや繊細さが滲み出ているものが殆どで。

もっと硬質な部分や、ストイックさを狙ってもよかったのかもと反省しつつ、

でも昨日優しかったしな・・・

そして、やっぱりお花を身にまとうということは、そういうことなのかもしれないって思いました。

 

flow summer flower

Aki Sato

Kazumi Sato

 

ふたりが展示に向かう

でこぼこ道の

記録

 

written by Kazumi Sato