2013/08/12 西岡公園①
 
撮影は、8月いっぱいまで続ければいいけれど、
DMだけは早めに作らなければならないから、どんな写真にしようか悩んでいた。
 
とりあえず考えたのは、
・お花のカラフルなアクセサリーだということが、分かる写真
・アクセサリーだけではなくて、人が写っている写真
・今回は、男女両方が楽しめる展示にしたいので、男女が写っている写真
・何かしらストーリーを想像できるような、少し不思議なかんじの写真
 
その内に、頭に浮かんだ図があったので、
それを形にしようと思った。
モデルさんには、大人だけれど、少年少女っぽさや浮遊感を感じる男女、
ロケ地には、水辺と木立があって、少しだけ影のある印象のある場所
 
 
女性モデルは、akiちゃんにやってもらうことをお願いし、
男性は、akiちゃんが最近バー?で知り合った男の子がぴったりだと思うと言うので、
その人にお願いすることにした。
ロケ地は、googleで画像検索して、行ったことはなかったけれど、
西岡公園がぴったりきそうと、直感的にすぐ決めた。
 
その日の撮影のストーリーも漠然と浮かび始め、
男の子と女の子が森のような場所で遊んでいる内に、
小鳥か何かの死骸を見つけ、お墓を作ってあげることにしたけれど、
だんだん飾り付けに夢中になって、何をやろうとしてたのか
忘れてしまったり、いろんなものを置き去りにしたり、
最後は川に流したりしてしまう、
子どもの純粋さと残酷さのようなものを、滲ませられたらなと思った。
 
とはいっても、こんな曖昧なイメージをakiちゃんは分かってくれるかな?
更に、会ったこともない男の子のモデルさんも・・・
と懸念したけれど、akiちゃんはいつものように、「分かりました!」
と言ってくれて、男の子もそれでいいと言ってくれてるとのこと。
洋服のイメージも聞かれたので、これまた曖昧なかんじで、
「どちらかというと、ヨーロピアンでクラシックなかんじで、少年少女ぽいかんじ・・・
akiちゃんは色のあざやかなスカートをはいてほしくて、
男の子は、シャツにハーフパンツに、
あれば、サスペンダーとか、靴はスニーカーよりも革靴・・・
できればハンチングのような帽子も・・・」
と、その人の普段のファッションも知らないのに、お願いしたところ、
ふたりとも、こんなかんじはどうでしょう?と
想像を上回る、イメージどおりのコーディネート写真を送ってくれて、
汲み取ってくれていることに感謝。
 
当日は、いつもどおり、大荷物のふたり。
撮影に使いそうな、絵本だとか、鹿の角とか、しゃぼんだま、鳥の羽根、
メキシコで買った置物や、花束、もちろん、大量のアクセサリー・・・
バックパックで撮影にいどんだ方がいいのではというかんじ。
 
男性モデルをひきうけてくれたhiroki君と三人、環状バスに乗り込む。
降りる駅はあらかじめ調べておいた。
地下鉄駅から何駅もあるけれど、三人で喋っていたら、あっという間。
それにしても、ぜんぜん着かないな・・・と薄々思ってはいたけれど、
ふと次の駅表示を見てぎくりとする。
「・・・ねえ、次で最初乗った駅に戻るような気がするんだけど・・・
一周しちゃってる気がする・・・」
やっちゃったけど、とりあえず1回降りて、再度乗りなおすしかないよな・・・と思っていたら、
hiroki君が、
「ちょっと運転手に確認してきます!」
と言って、運転手さんのところへ。
すると、運転手さん、
「え?西岡公園に行きたかったの?・・・・とっっっくの間に通りすぎちゃいましたよ、あはははは」
マイクをつけたまま喋るものだから、バスの中、実況中継的なことになり、いたたまれない。
「・・・いやー、ほんとですか?乗り過ごしちゃったの?
えー・・・1周しちゃったんですか~、どうしようもないね~、
いや、一度降りてお支払いしてもらうしかね・・・」
追い討ちをかけるように中継し続ける運転手さん。
どうしようもないわたしとakiちゃんは、他の乗客の白けたムードを感じながら
うなだれる。
 
けれど、運転手さん、他の乗客をみんな降ろしたあと、
「乗り場まで連れてってあげますよ~」
と離れたバス停まで、タクシーのように私たちを乗せてくれ、
発車時刻まで調べてくれた上、
「12駅目で必ず降りてくださいね!今回はお代はいらないです」
と料金もとらずにすませてくれた。とても優しい人だった。
 
そして、のっけからこんな時間の無駄に付き合わされたあげく、
運転手さんと話までしてくれたhiroki君も
全くいらいらすることもなく、笑ってすませてくれた。
けれど、ごめんなさい。
 
たかが、撮影場所に行くだけで、知らない人のお世話になってしまう・・・
良くも悪くも、人を巻き込みがちなので気をつけたい。
 

flow summer flower

Aki Sato

Kazumi Sato

 

ふたりが展示に向かう

でこぼこ道の

記録

 

written by Kazumi Sato