2013/08/29 between doll and man

 

東京に住むミュージシャンの友達が、札幌にライブで来ると連絡が。

その子をモデルに写真を撮りたいなあと思っていたので、タイミングいいと思い、

お願いしたら、快くOKしてくれました。

同時期にやってくる、大きな着ぐるみを来て、オルガンに合わせて

歌をうたうミュージシャンのjonさん。

わたしも何度かライブを見させていただいたことがあったし、

着ぐるみの方の撮影なんてなかなかないチャンスなので、

お願いしたら、これまた快くOKしてくださって。

でも、どのタイミングで、どこで撮らせてもらおう・・・と思っていたところ、

ふたりが一緒に、わたしのご近所のお友達の家に泊まっている日があるとのこと。

そのご近所さんもぜひ撮らせていただきたいと思っていたので、

これはみんな一緒に撮れるチャンスなのではとわくわくしました。

 

ご近所さんのおうちは、古い一軒家で、

中には、不思議かわいい雑貨や奇妙な置物などがたくさん。

手作りの人形をコマ撮りして、アニメーションを作っている作家夫妻なので、

家の中でお人形(小さなものから等身大まで!)も同居していて、

扉を開くと別世界にやってきた感じがします。

akiちゃんには、それぞれのモデルさんの特徴やおうちの雰囲気を伝え、

窓際にかわいい丸テーブルがあるから、そこで食器に盛り付けたアクセサリーを

食べたりしている様子を撮ったらよさそうと提案。

レトロなガラスの食器や、昭和を感じるデザインのきらきらした包み紙のキャンディーや

クッキー、ワインボトルなども並んでいると雰囲気に合いそう。

 

当日、わたしが小道具として、子どものころ、おばあちゃんちにあったような

ブルボンのお菓子と、家にあったニッカアップルワインの空瓶しか

持って行かなかったのに対して、

akiちゃんは、お洒落はガラスの食器や、かわいらしい缶に入った、

デパ地下で売っているようなキャンディーを用意してきてくれていて、ちょっと恐縮。

 

この日は午後に別の撮影を控えていたので、朝からの撮影。

モデルさん達もまだ寝起きでまったりしている中、お邪魔して、ばたばたと撮影準備。

そんな中、大皿に山盛りのスパゲッティ・ナポリタンとコーヒーを用意してくださって、

みんなでテーブル囲んで朝ごはん。

浮世離れしたお部屋なのに、ムードは夏休みの合宿みたいで一気になごみました。

お洋服が汚れては困るからと、akiちゃんはレースのハンカチで前掛けをしてもらったり。

 

食べた後、身支度したり、お布団の上に座り込んでメイクなどしている

モデルさんの様子がかわいくて、布団の上で撮影開始。

このシチュエーションはモデルさんを選ぶな・・・

それ以外でも、あまり他の子にはたのまないようなシチュエーションやポーズで撮影。

自分をよく分かっていて、表現方法を心得ている人の撮影は、シンプルだなあ。

 

食事風景を撮ろうと思っていたテーブルには、

人サイズのうさぎのお人形が腰かけていました。

そのうさぎさんに、アクセサリーをつけたとたん、急に恥じらいの表情が。

アクセサリーを足せば足すほど、女の子らしさが表に出てきて、びっくりしてしまいました。

人形にだってお花が必要なことはあるんですね。

 

おうちの主であるモデルさんには、燕尾服にシルクハットを着てくださるよう、お願いしました。

普通に持っていることにも驚くし、さらにそれを道端で知らない人から急にもらったという

エピソードにも驚きました。

シャツにベストも素敵だったので、ジャケットは脱いでいただき、

派手なネックレスをじゃらじゃら。

そんな、一歩間違ったらコメディになりそうな格好なのに、むしろ格好良く見えてしまうのは、

衣装に負けないモデルさんの魅力のおかげだと思いました。

こんな恰好着こなせる人、滅多にいない。

 

夏の暑い日なのに、着ぐるみも着ていただいたので、

数カットだけ撮ってさくっと終わらせようと思いました。

人形と着ぐるみと、人とがテーブルを囲むシーン。

撮っているとそれらのさかいめが分からなくなりそうでした。

 

子どもの頃、人形で遊ぶことがあまりに好きで、

人の気持ちより、人形の気持ちの方がよほど分かるなと、思ってしまうことがあったり、

今から思えば、ちょっと危険なところがあったように思うけれど、

今でも、結構人形の気持ち分かっちゃうな・・・と感じてしまいました。

 

他の撮影では、味わうことのない、奇妙な感覚に襲われましたが、

とても貴重な体験をさせていただいたと思います。

flow summer flower

Aki Sato

Kazumi Sato

 

ふたりが展示に向かう

でこぼこ道の

記録

 

written by Kazumi Sato