2013/08/30 flowers for goodbye and more

 

昨日アップした三つの撮影の間に、知人の女性が亡くなりました。

ものすごく親しかったわけではないので書くのがおこがましい気持ちもあったし、

この展示と直接関係ないことなので、ためらったけれど、

関係しているところもあるし、書き残したいことは、書いておこうと思います。

 

今回いろんな人にモデルになっていただき、撮影をすると決めた時から、

その人にakiちゃんのお花はとても似合いそうだなあと思っていて、

撮影をお願いしよう、でも忙しそうだし、好き嫌いがはっきりしている人だから、

どうだろう・・・などと、迷ったり。

だけど、撮影を重ねていく内に、勝手に自己完結するのはやめよう、

撮りたい人にはためらわず声をかけて、気持ちを伝えてみればいいんだという

当たり前のことに気付いたので、やっぱりお願いしてみようと考えて。

 

どういうイメージで撮ることをお願いしようか考えた時に浮かんだのはお盆。

あの世とこの世のはざまのイメージ。

色とりどりで、浮遊感あって、幽玄な、日本の夏のフェスティバル。

今となっては、泣き笑ってしまうけれど、彼女を思い浮かべた時に出てくるものが

どうしたってそうだったので、

それからは、スーパーで盆菓子など見るたびに、これは小道具に使えるだろうかなどと

考えていました。

 

彼女のお店が面する通りで、お盆間近に夏祭りがあることを知り、

その時にお願いしたらまさにぴったりの雰囲気になりそうと思い、

akiちゃんにも伝えていました。

 

だけど、お盆を待たずして、彼女は突然亡くなってしまって、

夏祭りの日は彼女のお別れ会の日となってしまいました。

彼女が亡くなられた時、そんなこと思いもよらなかったわたしとakiちゃんは

撮影をしながら、ちょうど彼女の話をしていたのです。

そういう人、きっとたくさんいるのではないだろうか。

 

主催者さんの意向で、お別れ会は、みんな彼女が喜びそうな

華やかな恰好で集まり、

祭壇もカラフルなお花が供えられ、棺の彼女に、

彼女が好きそうなお花を一厘づつ贈るということに。

わたしはakiちゃんに作ってもらった花飾りを髪につけて行くことにしました。

 

色とりどりのお花に埋もれた彼女に会って、綺麗だなあと思いました。

お花の役割を改めて思いました。

だけど、その時は心が固まったままで、あまり何も感じられませんでした。

 

わたしは、ショックを受けたり、悲しいことがあると、

自動的に、心は冷静に、体は活動的になってしまって、

人前で滅多に涙も出ないのだけれど

平気という訳ではありません。

現実をうけとめてから、心に響くまで、結構なタイムラグがあります。

 

何日も経ってから、

ささやかだけど彼女の好きそうなお土産をあげたり、

自分ではもう着こなせないけど、彼女ならとても似合そうと思った洋服を

どっさりもらっていただいたり、

お見舞いに行ったり、飲み屋でばったり出会ったりした時、

こっちが驚くくらい喜んでくれたり、

わたしが書いた下手くそな文章を読んで、泣いちゃったって言ってくれたり

写真、すごくいいねって言ってくれたりした時、

いつでも、まさかー嘘でしょと思って、当時本気にしてなかったけど、

もしかしたら、全部本当に言ってくれてたんだなって、

なんだか急に思ったら泣いてしまいました。

きっと、お世辞とか、社交辞令とか、言わない人だったんだ。

いつもまっすぐコミュニケートしてくれていたのに、わたしの方が無駄な引け目感じて

本気に捉えられてなかったんだなって思うと、本当にごめんなさいって思いました。

もしもってことはないのが分かっているから、考えないようにするけれど、

撮らせてほしいってお願いしたら、単純に喜んでくれたかもしれないのに。

 

こんな、まとめたい訳ではないのだけれど、

これから先、ますます、自分の好きな人達が言ってくれる言葉は

言葉どおり、まっすぐに受け止めようと思ったし、

前からそうしているつもりだけれど、

自分でも思ってないことは言わないようにしようと思いました。

逆に伝えたいことは、なるべくその場その場でストレートに伝えよう。

もともとがひねくれているから、本当に気をつけなくては。

 

写真に関しても、もっと一期一会を意識して、

撮りたいなら、その都度勇気を出そうと思いました。

また今度ってことは絶対になくて、もうこの瞬間は二度とないのだから。

写真は未来に残るものだから、その時伝わらないことでも、

思いがけない時に届くことがあると思うし。

他愛もない、楽しい一時を撮っているだけでも、それだけでも

十分意味のあることなのだと考えるようになりました。

 

flow summer flower

Aki Sato

Kazumi Sato

 

ふたりが展示に向かう

でこぼこ道の

記録

 

written by Kazumi Sato